「テニスのダブルス基本ルール。 初心者でも大丈夫!ダブルスデビューしよう!」
の記事で、テニスの基本ルールを解説しましたが、この記事では「タイブレーク」を深掘りして解説します。
タイブレークとは?
テニスの試合では、ゲームカウントが6-6になったときに「タイブレーク」という特別なルールが適用されます。通常のゲームとは異なり、短いポイント制で勝敗を決める仕組みです。本記事では、タイブレークの基本ルール、サーブの順番、カウントのコール方法について詳しく解説します。
タイブレークは、試合の流れを一気に決める重要な場面です。特にメンタルの強さが試される局面でもあり、経験や戦略が勝敗を分けることも多くあります。短時間で決着がつくため、集中力と冷静な判断力が重要です。
タイブレークの基本ルール
ルール | 内容 |
開始のサーブ | ダブルス:直前のゲームでレシーブしていたペアの内、前回ゲームでサーブをしてない選手が1本目のサーブを打ちます シングルス:直前のゲームでレシーブしていた選手が1本目のサーブを打ちます |
勝利条件 | 7ポイント先取&2ポイント差がつくまで続きます |
コートチェンジ | 6ポイントごとに交代 |
例えば、7-5や8-6のように、2ポイント差がつくまで続きます。
スーパータイブレークとは?
一部の大会等ではスーパータイブレークが採用されることもあります。スーパータイブレークでは、通常の7ポイントではなく、10ポイントを先取する形式が適用され、ダブルスの試合やグランドスラムの最終セットで見られます。
サーブの順番
タイブレークでは、通常のゲームとは異なります。

【1本目のサーブを打つ人が左側のコートにいる場合】
①→②→③→④→①の順番でサーブの打つ位置が変わります。以降①~④の順番を繰り返します。
※コートチェンジ(後半の「コートチェンジの仕方」で解説しています)があった場合は、反対のコートから繰り返します。
【1本目のサーブを打つ人が左側のコートにいる場合】
③→④→①→②→③の順番でサーブの打つ位置が変わります。以降①~④の順番を繰り返します。
※コートチェンジ(後半の「コートチェンジの仕方」で解説しています)があった場合は、反対のコートから繰り返します。
サーブを打つ人も通常のゲームとは異なる順番で行います。
【シングルス】と【ダブルス】、一つ一つ解説していきますね。
【シングルス】
㋛対㋜の対戦で
タイブレークの前のゲームで㋛がサーバーだった場合、サーブの順番は以下になります。
ポイント例 | サーブを打つプレイヤー | サーブの本数 | サーブの位置 (センターマークから) |
0-0 | ㋜ | 1本 | 右(デュースサイド) |
1-0 | ㋛ | 2本 | 左→右 |
2-1 | ㋜ | 2本 | 左→右 |
4-2 | ㋛ | 2本 | 左→右 |
以降、㋜→㋛の順番で繰り返し |
【ダブルス】
㋟㋫ペア対㋸㋜ペアの対戦で
・タイブレークの前のゲームで㋫がサーバー
・㋸㋜ペアは前回㋜がサーバー
だった場合、サーブの順番は以下になります。
ポイント例 | サーブを打つプレイヤー | サーブの本数 | サーブの位置 (センターマークから) |
0-0 | ㋸ | 1本 | 右(デュースサイド) |
1-0 | ㋟ | 2本 | 左→右 |
2-1 | ㋜ | 2本 | 左→右 |
4-2 | ㋫ | 2本 | 左→右 |
以降、㋸→㋟→㋜→㋫の順番で繰り返し |
タイブレークのカウントのコールの仕方
タイブレークでは、通常のゲームとは異なるカウントのコールが使われます。
ポイント例 | コールの例 |
1-0 | “ワン・ゼロ” |
2-0 | “ツー・ゼロ” |
1-1 | “ワン・オール” |
3-1 | “スリー・ワン” |
4-2 | “フォー・ツー” |
6-5 | “シックス・ファイブ” |
7-5 | “セブン・ファイブ” |
8-6 | “エイト・シックス” |
ゲームの時と同様に、サーバーがサーブを打つ前にコールします。
コートチェンジの仕方
タイブレークでは、6ポイントごとにコートチェンジを行います。
自分と相手の合計ポイントが6の倍数になった時にコートチェンジします。
コートチェンジの例
ポイント例 | コートチェンジのタイミング |
3-2 | そのままプレー |
3-3 | コートチェンジ |
6-6 | もう一度コートチェンジ |
以降2ポイント差になるまで繰り返し |
まとめ
タイブレークは、テニスの試合において勝敗の行方を左右する重要な局面です。カウントのコール方法やコートチェンジのタイミングなど、ルールを正しく理解しましょう。
プロの試合でもタイブレークは勝敗を決定づける場面として頻繁に登場します。ルールを理解すれば、試合の緊迫した展開をより一層楽しめます。

タイブレークは重要な局面ですが、接戦で盛り上がる場面です。筆者は「タイブレーク」の白熱した接戦を楽しむようにしています。接戦を思いっきり楽しみましょう!